「転職したい」と思うきっかけは人によってさまざまです。
- 今の給与に満足できない
- 人間関係によるストレス
- 会社の将来性を感じられない
- 残業が多い
それでも、「転職活動を始めよう!」と踏み出すことにはためらってしまう方、多いのではないでしょうか。
私は20代後半で、全くの異業種・異業界に転職しました。
前の会社に一切不満がなかったわけではありませんが、「労働環境としては恵まれている方だ」「一生この会社で働けたら安泰だろう」と感じておりました。
そんな私が転職をして良かったことや、逆に前の職場の方がよかったことをざっくりまとめました。
あくまで私個人の一例に過ぎませんが、「一刻も早く転職したい!」と思っている方、「今の職場に不満はないし居心地が良い」と思っている方に参考いただけると嬉しいです。
【仕事関連】転職して良かったこと
有給休暇取得率アップ(8割以上)
年間20日間付与される有給休暇を、8割は取得するようになりました。少なくとも月に1日は休みをとれている形です。
前職でも、年間通して必ず5日以上有給休暇を取得するルールがありました。
それ以上休みを取っても全く問題はないのですが、正直なかなか取りづらい雰囲気がありました(取りやすい部署もありますが)。
また、休みを取る前後で残業するなどして「休みを取る準備」みたいなことをしないと後がキツいこともありました。
今は休めそうなタイミングであれば、休みたい日の直前でも休むことができるようになりました。
転勤なし
前職は全国に事業所や営業所がある大企業でした。
そのため必然的に転勤の可能性が出てきます。私も2度経験しました。
全国転勤は「様々な地を訪れる機会を得られる」という大きなメリットがあります。
その土地の名物や特産品といった食べ物を味わえたり、名所を観光できたり、日々の楽しみが大いに増えます。私も入社してしばらくの間は休みのたびに出かけるなどして満喫しておりました。
しかし結婚を機に、今後の生活やライフイベントを考えた上で「転勤は避けたい」という考えにシフトしていきました。
転職してからは、勤務地が一箇所に限定されました。私としてはこれが本当にありがたかったです。
残業時間60%削減
前職では毎月平均約50時間(働き方改革が始まってからは約45時間?)残業しておりました。
仕事の内容や業務量に不満を感じてはいなかったので、まぁこんなもんだろう、と思いながら残業しておりました。残業代もちゃんといただけていたので。
転職してからは、毎月平均約20時間程度になりました。
繁忙期が存在するので多い時は多いのですが、全く残業しない月もあります。
定時に帰ることが当たり前の世界に足を踏み入れ、最初は正直戸惑いを感じたくらいです。
ですが早く帰れる分、仕事以外のことにより時間を使えたり、家族との時間が増えたりすることで満足感を得られました。
本ブログの開設に至ったのも、時間を確保できたことが大きく貢献していると思います。
「成果を出したい」という気持ち
仕事や職場がリセットされると、いい意味で気持ちがリセットされます。
前の職場でも成果を出すことは意識していましたが、環境が大きく変わると「早く職場に慣れて成果を出したい!」という前向きな気持ちが働き、より強く意識するようになりました。
成果といっても、いきなり売り上げを大幅に増やすとかではありません。
仕事の一つ一つに対してスピード感を持って取り組もうとしたり、わからないことは早いうちに聞いたりなど、基本的なことです。
そういったことを、心機一転したことにより改めて気にかけるようになりました。
最近は結構職場に慣れてきてしまったので、もう一度この時の気持ちを取り戻したいですね。
年収100万円アップ
年収が増えました。
前の会社のお給料でも、少ないとは正直感じていなかったのですが、やっぱり増えると嬉しかったですね。
ちなみにこの100万円アップは、転職して2年目の金額です。1年目はボーナスが満額出ないこともあり、前職よりちょっと増えたかな?くらいでした。
ただ、この年収アップは、毎月のベースアップ以上に「ボーナスが増えた」ことによるものが大きいです。
ボーナスは景気や業績によって削減・カットの可能性があるので、安易に「年収アップだ!安泰!」とは思わない方が良さそうです。
【仕事以外】転職して良かったこと
愚痴が減った
職場に大きな不満はない。そうであっても、不満が重なり小さな愚痴を漏らすことはあると思います。
そんな愚痴が明らかに減りました。さすがにゼロではありませんが、大きく改善したと思います。
それも、仕事に関する愚痴だけでなく、仕事とは関係ない愚痴も不思議と減っている気がしています。
愚痴を漏らすと、自分だけでなく周りにもプラスにならないので、自分の周りの大切な人への負担を減らせるのは大きいと感じます。
「残業する」以外でお金を増やす術を考えるようになった
「残業は大変だけど、その分残業代もらえるのが大きいよなぁ」
前職ではその考えに一切疑問を持ちませんでした。残業代は手っ取り早く「収入が増えてる!」と実感できます。
ですが当然デメリットもあります。パッと思いつくものだけでも結構あります。
- 残業が当たり前の仕事の仕方になる(早くおらわせられない)
- 長く残業を続けているといつか体を壊す
- 働き方改革が進み残業時間が減ると収入が減る
- 趣味に使う時間や大切な人と過ごす時間が減る
残業が多かった時は、こんなデメリットがあるよなぁとなんとなく頭によぎっていたものの、ちゃんと考えたことはありませんでした。
残業が減ってからは、「残業代に頼らず稼ぐにはどうすれば良いだろう」と考えようとする時間が増えました。
まだまだゼロに近い状態ですが、副業に興味を持ったり、無理ない範囲で投資に挑戦しようとしたりなど、転職によって少し視野を広げられたように思います。
副業や投資など、お金について学びたい方は、こちらの書籍がおすすめです。
今までお金について学ぶ機会がなかった方はぜひお手に取ってみてください。(この書籍でも転職活動をするメリットについて記載されております)
前の職場の方が良かったこと
今度は反対に、「ここは前の職場の方がよかったな」と思うこともご紹介します。
専門性やスキルが身についた
前職の業務は、今まで学んできた知識を活かせる場面が多く、ある程度専門性の高いものでした。
大学の専攻と業務内容が直結こそしていなかったものの、役立つ機会が多々ありました。
自分の業務は他の誰もができるわけではない、ある程度専門の知識や知見が必要だという自負もありました。
今の職場は、今まで学んだ知識や専門性が活かせる場面がかなり減ってしまいました。
もちろん今までの学びが無駄ということはありませんが、専門性・スキルの向上という観点では前職の方が成長できる機会が多かったと思います。
異業種・異業界に転職した以上、汎用性の高い知識やスキルを今後身につけて行く必要がありますね。
人間関係が親密だった
残業が多く、乗り越えなければいけない山場が結構あったからなのか、前の職場の方が人間関係が親密でした。
仕事中のやりとりはもちろん、仕事以外の場面でも他愛無い話で盛り上がったりするのが結構楽しかったです。
今の職場は、良くも悪くも前職より人間関係が少し希薄ですね。
でもこれは人によっては大きなメリットと取れると思います。
また、前職は同期がたくさんいたので休みの日に遊ぶことが多かったのですが、転職だと同期って殆どいないので、ちょっと寂しく感じることもあります。
絶対転職すると決めてなくても、転職活動はおすすめ
いかがでしょうか。
あくまで私の事例に絞ってお話しさせていただきました。
私の周りには転職を経験している友人が結構いるのですが、転職による変化は様々です。
年収が倍近くになった方もいれば、前職で悩まされていた人間関係が解消されて別人のように明るくなった方もいます。
反対に、転職前の方が良かったという方ももちろんいます。入社してみないとわからないことは多く、入社前と後のギャップは良い面でも悪い面でも確実に存在します。
本記事では具体的な転職の仕方や考え方、注意点などに一切触れて無いですし、「転職すれば全てが好転します!」と無責任なことは言えません。
それでも、転職活動をしてみて様々な業界・職種・企業の情報に触れるだけでも、自分の知らない世界を広げることができます。あわよくば、自分の人生を好転させるチャンスを掴むことができます。
転職活動をしても、必ず転職しなければいけないわけではありません。
現状に満足していても、今の自分について考えるきっかけをつくるためにもちょっとアクションを起こしてみませんか。