大きな行動を起こすきっかけは 時として至極ささやかなモノだったりします。
私がレーシックに興味を持ったのは、20代の頃読んだ一冊の本がきっかけです。
その中で著者 千田氏がレーシックを体験した際の感動を、このように表現されました。
手術後にクリニックの窓から数キロ先にある大阪城を自分の目で捉えた瞬間、全身の細胞に自信がみなぎったことを、今でも鮮明に憶えている。
引用元:千田 琢哉『「仕事が速い」から早く帰れるのではない。「早く帰る」から仕事が速くなるのだ』
この表現にすごく惹かれました。
視力を取り戻すということは、遠くが見えるようになるだけではなく、自分の人生に活力と自信をみなぎらせる。そんな世界を体験したい。自分の人生をよりエネルギッシュなモノにしたい。
この一文を読んだだけで、レーシックを受ける決意を確固たるモノとしました。我ながら単純。
私がレーシック手術を受けて視力を取り戻し3年が経った今、この表現は決して大袈裟なものではないと心から感じています。
私の職場の上司に自身のレーシック体験を伝えたところ、上司も手術を受け、同じ感動を共有できました。この感動をもっと多くの方に感じて欲しい。
でも多くの方は、失敗談や術後リスクなどを重く受け止め、なかなか一歩踏み出せないのではないかと思います。
なのでまずは、レーシックを受けるためのファーストステップ 「適応検査」についてお話しいたします。
Webの情報を鵜呑みにしてはいけない
視力でお悩みの方の多くは、レーシック手術について一度は調べたことがあるのではないでしょうか。
レーシックを受けてよかった!という記事も出てくるのですが…どうしても、失敗などのネガティブな記事が気になりますよね。
Googleサジェスト(検索候補)も、ポジティブよりネガティブなワードの方が先に出てきます。調べると、さまざまな事例が出てきます。
- 術後一時的に視力は回復したが、すぐに落ちた
- 光が眩しくて、明るい場所で目をあけていられない
- すぐに目が乾くようになった(ドライアイ)
- 感染症にかかってしまった
このような記事を読み進めることによって、
「自分も失敗したらどうしよう」
「見えるようになればいいけど、リスクが大きすぎる」
と感じ、「コンタクトやメガネをかければ見えるから別にいいや」と見送られる方は非常に多いと思います。私もそうでした。目は一生モノです、慎重になって然るべきかと思います。
でもその情報、どこまで信じていいモノでしょうか。
もちろんこれらの情報がデマだと言っているわけではありません。検索すると出てくる失敗談は紛れもない事実なのでしょう。
ただ、「自分にも必ず当てはまるモノ」とも限りません。
人によって視力の違いや見え方が全然異なるのと同じように、「目の状態」も人によって様々です。
それらは、自分一人で知ることはできません。
自分はレーシックを受けても大丈夫なのか。どのようなリスクがあるのか。そもそも手術を受けられるのか。それを適切に知るためには、レーシック手術を行っている病院で「適応検査」を受ける他ありません。
レーシック手術の適応検査って何?
眼科に行かれたことがある方は、診察や治療の前に検査を受けたことがあると思います。
視力検査の他に、角膜の屈折度を測ったり(道路の上の「気球」をみる検査)、目に空気を吹き付けて眼圧を測ったり。
レーシックの適応検査では、さらに多くの検査が行われます。
角膜の厚さやカーブの測定、瞳孔の径を測定など…あまりに検査数が多くて全部覚えておりませんが、多くの方は経験したことがないであろう圧倒的な数の検査が行われます。
その検査結果をもとに、カウンセラーの方から手術の説明や自分に合った手術方法などを丁寧に説明してもらえます。一般的に言われている手術のリスクの説明だけでなく、それらが自分の眼にはどれくらい起こり得るモノなのか、明確な根拠を持って教えてもらえます。
また、「Webでこんな失敗談を見かけたのですが本当ですか?」など、どんなに些細なことでも自分が気になることがあったら教えてくれます。
(私は「手術しても目つきが悪くなったりしませんか?」とか聞いてました 笑)
このカウンセリングで非常に好印象だったのが、「手術を強く勧められなかった」こと。
「絶対手術された方がいいですよ!世界変わりますよ!」といった勧められ方はされませんでした。
「手術を受けても全く問題ないかと思いますが、眼に対する不安は人それぞれなので自身が納得した上で手術を決めてください」と言っていただけました。手術に対する自信のあらわれであり、かつこちらの意思を尊重してくださっていることが強く感じられました。
こう言った姿勢が非常に好印象だったのもあり、私は安心して手術を受けることができました。
適応検査の費用・注意点は?
適応検査は無料で受けられる病院が多いです。手術を受けるかどうかすぐに決めたくない方も、まず検査だけ受けに行くのは大いにありだと思います。
ちなみにこの適応検査、丁寧に対応していただける分、時間がかかります。多岐にわたる検査項目のほか、カウンセリングもしっかりやってくれますので、2時間はかかると思っていてください。
あと、適応検査はなるべく「1日の遅い時間に受ける」ことを個人的にお薦めいたします。検査の際、目薬(瞳孔をひろげるもの?)を点眼するのですが、この後しばらくの間は外の光がめちゃくちゃ眩しく感じられました。点眼後数時間続くので、午前中に受けるとその日は日中出歩くのが苦痛になります。日中の予定がない日か、昼過ぎ〜夕方に受けるなどが良いと思います。
ちなみに病院によっては、適応検査とは別に「無料説明会」や「相談会」といった、複数の方を対象にレーシックについて説明の機会を設けている病院もあるようです。適応検査と違って1対1で綿密な検査を行ったり、長時間カウンセリングを行うわけでもないので、気軽に話を聞きにいけるメリットがあります。
ただ個人的には、相談会に行かずにいきなり適応検査を受けてしまっていいと思います。レーシックが受けられるか・どのような手術が自分に適しているか等は、適応検査で細かな検査を受けないと結局わからないためです。
病院選びは超重要
そんな適応検査を受けるにあたっての注意点。とにかく重要なのは、「病院選び」だと思います。
色々ありますが、個人的に特に重要なのはこの3つかなと感じました。
- 手術実績の多い病院であるか
- カウンセリングが丁寧に行われたか(リスクの説明がちゃんとされたか、手術を強要してこないか)
- 術後のアフターケアは充実しているか(保証期間、再手術費用などの説明が納得できるものか)
1は「検査を受ける前」の注意点。2,3は「検査中」の注意点ですね。
つい「家から近いか」「少しでも費用を抑えられないか」を基準に選びたくなるかもしれませんが、目は一生モノです。世に溢れるレーシックの失敗事例やトラブルなどは、実績のある病院を選び手厚い検査やカウンセリングをお医者さんに行っていただくことで確実に防げると聞きます。Googleで「レーシック手術 病院選び」や「レーシック 名医 東京」などで調べると有益な情報が得られるかと思いますので、事前に調査することを強くお勧めいたします。
レーシックは人生最高の買い物!
私はレーシックを受けて、両目とも0.03⇨2.0まで回復しました。
レーシックを受けた感動を、千田氏は大阪城が見えたことを例えにしていらっしゃいました。私の場合は「朝起きてメガネをかけなくても、寝室の隣にあるリビングの掛け時計の文字盤と針が見えた」ことに大変衝撃を受けました。まさに、世界が変わりました。
今までも眼鏡やコンタクトをつければ、目の見え方に不便を感じることはありませんでした。しかし、裸眼で見える事によって得られるものは視力だけではありません。
活力と自信がみなぎり、仕事やプライベート問わずすごく前向きな気持ちなれました。視力以上に、精神衛生上好ましい影響の方が大きいと感じるくらいです。
今までレーシックに興味を持つことはあっても、手術費用やリスクなど、何かとやらない理由を見つけて先送りにしていました。
でも一歩踏み出すと、本当に人生が変わります。まだ30代なのに「人生最高の買い物」という表現を使うのはいかがなものかと思いましたが、それくらい大きな感動体験でした。
残念ながら、レーシックを受けたくても、目の状態によってはレーシック手術を勧められない・受けさせてもらえない場合もあると思います。
しかし、自分の考えやWebの情報だけで判断するより、専門医の方から説明を受けて納得する方が、よっぽど気持ちの整理がつくのではないでしょうか。
だからこそ、「受けられたらラッキー」くらいの気持ちでもいいと思いますので、まずは検査を受けてみることをおすすめいたします。
ぜひ一歩踏み出して、あたらしい世界を体感してください。