「読んだ本の内容を絶対に忘れない方法」
といった類の本を読み、その内容を片っ端から忘れていく。私のことです。
読書が好き。知識を増やせるし、成功者が長い年月をかけて培った実体験やノウハウを凝縮して学べる。
でも覚えられない!すぐ忘れる!読んでる最中は気付きや発見があって充実しているのに!
そんな方は、「読んで学ぶ」だけでなく「行動へ落としこむ」ことを試してみませんか。
「何も覚えてない」を卒業!行動への落としこみ方
目次を見て、読みたい箇所を絞る
本は全部読む必要はない。読みたいところを読めばいい。内容を全部学ぼうとしなくていい。
読書術に関する本を読んだことがある方は、こういった考え方を目にしたことがあるのではないでしょうか。
でもついつい気合を入れて、全部読もうとしちゃいませんか。お気持ちすごくよくわかります。
本って著者の様々な経験や知識が濃縮されているので、読み進めていくとあれもこれも大事だと感じますよね。結局、新しい刺激が多すぎて、何も定着できない。(私のことなので、書いてて心が痛くなってきます)
なのでまずは、目次を見て読みたいところを絞ってみましょう。
全部読まなきゃもったいない!という気持ちを抑え、読む箇所を自分で絞り込むことで「この本から何を学びたいか」をクリアにします。
「他に読みたい箇所を我慢する分、読むと決めた箇所からはちゃんと学ぼう」という意識を持つことが目的です。
絞り込む目安としては、「1時間くらいで読めそうな量」くらいから始めると良いのではないでしょうか。「本全体の〜割読む」でも良いかもしれませんが、人によって読み方や読むスピードは違いますし、本によって難易度やボリュームも異なります。
自分の読むレベルにあわせて決めた方が、目標設定しやすいのではないかと思います。
気になる箇所に付箋やマークをつける
読む場所を絞り込めたら、実際に読んでいきましょう。
読む中で、特に気になる箇所や実践したい内容があったら、付箋を貼ったりペンで印をつけるなどしてすぐ見返せるようにしましょう。
ちなみに私は、一気に1時間かけて読むのではなく、
25分読む→5分休む→25分休む→5分休む→残りを読む
といったやり方を実践しています。
これは「ポモドーロテクニック」と呼ばれる手法です。人間の集中力はどんどん低下していくので、途中で5分休みを入れることで、後半も集中して読めるようになります。
これは読書に限らず何かに集中したい時に使えるテクニックで、個人的にお勧めです。
時間をはかったり、スマホのタイマー機能などを使って時間管理すると良いかと思います。
行動に落とし込む内容を3つまで絞り込む
本を読み終えたら、これから自分が実際に行動へ移したい内容を「3つ」まで絞り込んでみましょう。
付箋や印まみれになった方も、厳選した方も、「3つ」までです。
なぜ「3つ」なのか。どうやら人間には、短期的に記憶できる個数の限界が決まっているようです。これは「マジカルナンバー」と呼ばれるそうです。
この「マジカルナンバー」ですが、覚えられる個数は「3〜5個」だったり「5〜9個」だったりと、諸説あるようです。
なので、この中で一番数が少ない「3つ」を採用しました。
「もっと覚えられる!もっと実践したい!」という方は無理のない範囲で増やしても良いと思います。
ですが、今後他の本を読んで新たに実践したいことが増えたとき、1冊で実践すべき行動が多すぎると苦痛に感じてしまうかもしれません。
個人的には、まずは少ない数から実践することをお勧めいたします。
ちなみに絞り込みの際は、「行動に落とし込みやすい具体的な手段や内容であるか」を意識するとより実践しやすいのではないかと思います。
「早く起きて勉強しよう」よりも、「朝の出勤前にカフェに行って、勉強する時間を1時間確保しよう」などの方が、行動が具体的で継続しやすいかと思います。
毎日ひたすら実践する
絞り込んだら、いよいよ行動に落とし込みましょう。
百数十ページ、あるいは何百ページもある本の中から、自分が本当に実現したいこと3つです。ぜひ毎日の生活に落としこみましょう。
短期記憶を長期記憶とするためには、やはり「体で覚える」ことが効果的。
仕事やアルバイトで、マニュアルを読んでも覚えられない・イメージが湧かないことも、実際に作業してみることで理解できる経験はあるんじゃないでしょうか。
それを日々繰り返すことで、やり方を頭で思い浮かべなくても、自然と体が動くようになる。この状態が理想的ですよね。
ここまでは行かなくとも、「内容を言葉で覚えている」状態から「体感している」状態へと変化させ、頭と体への定着を目指しましょう。
ちなみに、本を読んだ後のアウトプットの手法に「読書ノートを作る」「要約する」というものがあります。これも効果の高い手法なのだと思います。
しかし、私はうまく実践できませんでした。「読書ノートを見返さない」「読書ノートを作るのに時間がかかる」といった理由で続かなかったのです。
読書ノート作りが、本の内容をアウトプットするための「手段」なら良いのですが、私の場合ノート作りがいつしか「目的」となっていたようです。
※あくまで私の場合です。読書ノートを否定するつもりは一切ありません
もし読書ノート作りで挫折した経験がある方、ぜひ「行動への落としこみ」を試してみてください。
(読書ノート作りが成功している方、ぜひ成功体験や続けるコツを教えてください)
行動に落としこむことで私が得られた「変化」
偉そうに長々と語りましたが、私はまだこの手法を始めて数ヶ月しかたっておりません。
ですが、この短期間の実践でも、以下のような変化を実感できました。
- 他の新しい習慣を始めるためのハードルが低く感じられる
- 自分の人生にとって何が重要で、何を成し遂げたいか考えるようになる
- 成功者と同じ習慣や行動ができているという謎の達成感を感じられる
その具体的な例が、本ブログの開設になります。
実は本ブログも、読書から少しずつ行動に落としこんだ結果うまれたものです。
半年前の私では、ブログを開設するに至るなど思いもしなかったことでしょう。
「面倒臭い」「時間がない」「どうせ稼げない」「自分の経験なんか記事にしても誰にも読まれない」「間違ったこと書いて叩かれたら嫌だ」…そんなふうに思うんじゃないかと思います。
でもこんな私が、どんな稚拙な文でもブログを書いて、「あわよくば収益化できると良いな」と思うようになったのは、今までの行動への落としこみを積み重ねた結果だと思います。
どんなに小さな習慣でも、積み重ねると思いもよらない変化をもたらすようです。少なくとも私は、お伝えした手法でそれを強く実感することができました。
周りの「読書好き」に流されるな!自分のペースで学ぼう
「私はどんなに忙しくても、月に30冊以上本を読んで学んでいます」
こんな言葉を聞くと「自分ももっと読みたい!」「学びを加速させたい!」という気持ちになりますよね。
ですがこの方々は読書のプロ、アウトプットのプロです。
月に30冊読んで、そこからちゃんと学びを得られるようになるには、計り知れない努力と試行錯誤を積み重ねた賜物でしょう。
私のような読んだ瞬間すぐ忘れるレベルの人間が真似ても、同じ成果は得られません。
もし同じように本の内容が覚えられず悩んでいる方がいらっしゃいましたら、まずはご自身のペースで、1冊の本から確実に学びを得るトレーニングを始めてみませんか。
いずれは、月に30冊読んでも内容を忘れない領域に到達できるよう、一緒に頑張りましょう!